ヒロカワデラ・・・?なにやら聴いたことのある名前ですか?
そう、これですね。
弘川寺は西行法師が空寂上人を慕って訪れ、この地で晩年を過ごし没したとされています。「リポジトリ オブ ヒロカワ」は直訳すれば「弘川寺の納骨堂」というところでしょうか。
西行法師と言えばこの歌が有名ですね。
“願わくは 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ”
この歌は辞世の句….というわけではないのですが、「満開の桜 満月の元に 没することができたなら…」とかつて詠んだように、西行法師は旧暦2月の16日(現在の3月23日?)に亡くなりました(桜が咲くには少しだけ早い季節…かな?)。
その事を偲んで、弘川寺の山道には多くの桜が植えられ、地元の人たちの手によって守り育てられています。大阪では桜の名所の1つとして有名です。
場所はこの辺り。結構田舎大阪の中心街からは離れたところにあります。だいたい30kmほど、車で1時間程度、ほぼ奈良県との県境です。
境内はそれほど広くありませんが、きれいに手入れされています。
境内には「すやざくら」と名付けられた美しいしだれ桜があります。
西行堂を抜けて西行墳へ。桜の花びらが舞い落ちる中、石段は続きます。
しばらく登ると少し開けた場所があり、そこに西行墳はあります。
西行墳の奥には「西行桜山周遊路」と名付けられた山道が続きます。
この周遊路には西行法師800年忌の際に1000本の桜が植樹されたそうです。
前日の雨もあって、ちょうど散り際の時に行ったのですが、桜の花びらが舞う素敵な景色でした。カメラでは舞う花びらを捉えきれていないのが残念。
下山してきたら、本堂の隣にある弘川寺本坊と西行記念館へ。
記念館では西行法師にまつわる歴史的な資料や彫像などが展示されています。が、記念館内の写真撮影はNG。本坊はOKです。
以上、弘川寺でした。
東方ファンの人もそうでない人も、桜の木に遥か過去への想いを馳せてみてはいかがでしょうか(今年はちょうどNHK大河ドラマが平清盛らしいですね)。
桜の季節、大阪の南部へお越しの際は是非。