2007年12月31日 [音楽の話]

思えば今年1年も同人音楽ばかり聞いていたなぁと思います(ここにはあまり書いてなかったけど)。ということで、年末に良くある企画ですけど、1年間で良く聴いた曲なんかをピックアップしてみようと思います。(2007年1月1日~12月30日の間のiTunes再生回数より)。

 

 roman

朝と夜の物語』 by Sound Horizon / Roman

2006年リリースのアルバムが何故入っているのかというと、買ったのが今年の6月ぐらいだったから。いわゆるSound Horizon第2期の最初のアルバムとしてリリースされた『Roman』ですが、音楽面、語りを含めて大幅なパワーアップを果たした象徴の曲としてこの『朝と夜の物語』を挙げてもいいでしょう。シンフォニックメタルを機軸に据えたスケールの大きなこの曲は、Sound Horizonの中でも最もお気に入り。

『Roman』全体を通して、音に厚みが出たという印象。『Chronicle 2nd』そして『Elysion』において、どうにも音楽面より語りが前に出すぎるきらいがあって、感嘆しながらもどうにも馴染めなかった私を再びSound Horizonの世界に引き戻してくれたアルバムでもあります。

田村ゆかりと能登かわいいよ能登の「そこにRomanはあるのかしら・・・?」と囁く声が頭から離れません。再生回数85回。

 

blueconstellations

Maple Wizen (Crosswise Remix)
by Tsukasa Vo.nomico / Blue Constellations

2006年の冬コミでリリースされたAlstroemeria Records×Sound Online合同企画のアルバムのうちSound Onlineからリリースされた方です。原曲は東方怪綺談より『メイプルワイズ』。それがAlstroemeria RecordsのMasayosi Minoshimaさんによってボーカルアレンジされ、さらにSound OnlineのTsukasaさんによってリミックスされるという、Re:Remix曲です。

Masayosi Minoshimaさんアレンジの方もよいのですが、私はよりアグレッシブにリミックスされたこっちのほうが好き。同アルバムでは『Eternal Rite』を押す声も強いと思いますが、イントロのシンセリフのかっこよさに取り憑かれてしましましたので。イントロだけでご飯3杯はいけます。再生回数53回。

 

roman

』 by Sound Horizon / Roman

上記と同じくSound Horizonの「Roman」の2トラック目。若本規夫さんが70%以上のウェイトを占めてます。嘘、言い過ぎた。曲ももちろんかっこいいよ。『朝夜』からは一転して、ヴァイオリンとアコースティックギターが映える優しい曲。悲しみと慈愛に満ちた歌詞も好き。再生回数44。

 

iris

a vision』 by ZTS / iris

みずきともえさんのサークルLOVEマシーンよりリリースされた東方アレンジアルバム「iris」より。リリースは2006年5月なのに未だに再生回数上位に位置する、モンスターサウンド。名曲。ちなみに、去年(2006年)の年間トップはこの曲でした。

原曲は東方萃夢想よりオープニングタイトル『萃夢想』。緩やかな弦の音の切なさと、包み込むようなシンセサウンドのTranceのミックス具合が絶妙。聞いてるだけで泣けてくる。個人的には最強の萃夢想アレンジだと思います。再生回数41回。

 

selfregards2

The mom』 by ZTS / Selfregards 2

元はPARHELIAサウンドトラック(架空のシューティングゲームのイメージサウンドトラックという位置づけのアルバム)の同曲ですが、ZTSさんのベストアルバムで収録された方で聞きました。

ちょうど真ん中の2分辺りのブレイクで展開される透き通るようなピアノソロが心に突き刺さる、極上のEpicTrance。このピアノパートだけ聞けば、そこはかとなくonokenさんっぽさが漂ってる気がすると言えば雰囲気をつかめる人がいるのかいないのか。再生回数40回。

 

soundholic

Far East meets West』 by 8STYLE vs Sato-king
/ SOUND HOLIC MEETS TOHO ~東方的幽々舞踏劇~

SOUND HOLICによるノンストップ東方アレンジアルバムより。原曲は『東の国の眠らない夜』です。ブックレットでは[GUITAR TRANCE]となっているのですが、その名の通り唸るギターとシンセビートの掛け合いが熱い。ギター爆発の展開がエロすぎます。

このアルバム以前にも軽くレビューを書きましたけど、ノンストップリミックスでありながら全てがEuro系のダンスサウンドでまとめられている訳ではなく、各トラックがかなり個性的なのが好印象。王道のEurobeat、Tranceもあれば、声ネタハードコアやDnB、ハウス、ジャズと、何でもありのごった煮感がいい具合にまとめられていて、グッドです。再生回数39回。


vagueinwinter

残光』 by ZTS / VAGUE IN WINTER

Kanonより『残光』のアレンジ。2007年は再アニメ化されたりしてちょっとしたリバイバルブームでした。そういえばKanonって1999年、前世紀のだものなぁ・・・。鍵作品強し。

それはさておき。『残光』だけでは分からない人も、舞の約束の場所や真琴の物見の丘のシーンの曲なら、浮かんでくる人もいるかもしれません。全体的に開放的な明るい感じのTranceアレンジになっているのですが、原曲の切なさや静謐な雰囲気がそのまま残っているので、明るい曲調がより切なさを強調する名アレンジに。今回は真琴仕様ということで、ブレイクからの転換に鈴の音のSEが入ったりと、原作ファンなら涙ものの演出も。このあたりはZTSさんのお得意ですね。再生回数37回。

 

soundholic

No Life Queen』 by ELEMENTAS vs Kuwacho Vo.Nana Takahashi
/ SOUND HOLIC MEETS TOHO ~東方的幽々舞踏劇~

上記と同じく、SOUND HOLICによるノンストップ東方アレンジアルバムより。原曲は『亡き王女のためのセプテット』。キャッチーなサウンドで90年代後期を席巻したEuroBeatを完全再現。でも、どこからどう聞いてもフランドールレミリアのテーマ(凡ミスorz)。原曲のメロディを完全に残しつつ、アレンジは王道を行くJ-Eurobeat全開という、何とも凄い曲です。再生回数35回。

 

soundholic

あの空の彼方へ』 by SHU Vo.Shihori
/ SOUND HOLIC MEETS TOHO ~東方的幽々舞踏劇~

続きますが、SOUND HOLICによるノンストップ東方アレンジアルバムより。原曲は『レトロスペクティブ京都』。一度聞いた感じでは分からないですが、言われてみれば紛れもなく『レトロスペクティブ京都』で、巧い仕上だなぁと感心させられました。

上記の『No Life Queen』が王道を行くJ-Eurobeatなら、こちらは2000年前後を席巻したJ-Tranceの王道アレンジ。伸びやかなアレンジでリピートしても疲れない心地よさや、「こう来て欲しい!」と思うように曲が展開していく、ピタっとハマる気持ちよさがあります。再生回数35回。

 

soundholic

Digi-Doll』 by Tarau vs Pul$ar
/ SOUND HOLIC MEETS TOHO ~東方的幽々舞踏劇~

さらにさらに続きますが、SOUND HOLICによるノンストップ東方アレンジアルバムより。ノンストップリミックスは全体を通して聞くことが多いので、多くランクインしたのかも。原曲は名前の通り『人形裁判 ~ 人の形弄びし少女』です。

いわゆる"原曲拡張"だと思いますが、そのブラッシュアップ度合いが半端じゃない。"デジデジ"したサウンドが気持ちいいです。再生回数32回。

 

というわけで。かなり偏りが出てしまっていますね・・・。TOP25ぐらいまで広げるともうちょっと色々出てくるのですが、10曲だけでエントリが長くなって力尽きました orz

今年は冬コミにも行かず、まったりと過ごしていますので、恒例のサークル直前チェックも無しでした。というか、ここしばらく放ったらかし杉でしたね・・・。ここで来年の抱負はというと、「来年はもっと更新できるようにガンバリマス!」とか言うところなのでしょうけど、言ったところできっと3日と続かないと思うのでやめておきます。来年もきっとこんなペースで更新していると思います。

こんなだらだらした更新のサイトでも、RSSリーダーやアンテナに登録してくれている人、ブックマークで見に来てくれている人がそれなり居てくださるようで、本当にありがたい事だと思っています。更新は停滞気味ですが、まだしばらく消滅させる予定はありませんので、これからもお付き合いいただけると幸いです。

今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

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投稿者 t-hasegawa : | コメント (0) | トラックバック